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決定的な流れを作ったのは、2002年の牛肉偽装問題です。元々あった体質に、この事件がライトを当てた、といった形です。日本における最大級の有名メーカーが、死者を出す食中毒事件を生み出してしまった事で、食品の安全、日本における食の安全神話というものが完全に崩壊してしまいました。また、この問題は雪印に留まる事はなく、様々な会社の偽装が次々に発覚しました。何よりこの事件が日本にもたらした影響としては、模倣犯の発生です。この事件に伴い、政府は「農林物質の規格化及び品質表示の適正化に関する法律の一部を改正する法律」すなわち「改正JAS法」が成立し、食品の安全を強化すべく法の整備を行いました。そして、2000年。

輸入した牛肉を国産の牛肉と偽装し、改正JAS法によって発生した助成金を詐取するという詐欺事件が勃発。そしてその二年後の1998年、和歌山県でとある地区における夏祭りで、出されたカレーに毒物が混入しているという事件が発生し、4人もの死者が出ました。この事件は、北海道の大樹工場が生産していた脱脂粉乳が停電によって病原性黄色ブドウ球菌を増殖させ、それを元に雪印乳業大阪工場で作られた低脂肪乳を飲んだ人たちが食中毒被害にあったというものです。しかし、食品の安全の崩壊、偽装の流れを払拭するには至っていません。1996年に連続してO157事件が発生した事で、日本における食品の安全に対し、疑問符が投げかけられるようになりました。これによって、大きく流れが変わっていきました。これは10年以上経った今でも未だに決着がついていない事件で、既に二度死刑判決が出されているという事からも、非常に大きな問題であった事がわかります。

雪印集団食中毒事件によって、大手メーカー=安全、という図式は崩壊しました。しかし、これによって食品の安全は守られるどころか、さらに崩壊の道を進む事になります。この偽装問題によって、表記されている内容が信用できない、大手メーカーだからと言って信用できるわけではない、という猜疑心が国民の間に生まれました。21世紀を目前に控えた日本において、現在の流れを決定付けた事件が発生します。この偽装というものは、2008年現在においても度々問題となっている、非常に大きな問題であり、体質です。この流れは、アメリカから輸入した牛肉が、BSEに感染しているという事から、アメリカの牛肉が信用できないという国民感情の元に牛肉の輸入を制限した事から生まれました。

発端は、またしても雪印でした。食品の安全というのは、これまでは意図しないところでおきるものという認識が大半でしたが、人為的な事件として連続的に発生するという異例の事態になってしまったのです。これは、グリコ森永事件のような、自殺者などが被害者として出たものの、直接的に食品に混入された薬物による被害者が出なかった事件とは違い、防ぎようのないものでした。雪印集団食中毒事件です。こういった事件を受け、政府は2003年に食品安全基本法の制定と食品安全委員会の発足を行いました。日本の食品の安全は、徐々に崩壊の足音を聞くことになります。

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